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マイナスセブンデイズ .49
彼女のバイト先で待ち伏せたり、どこで調べたのか携帯電話を鳴らす者もいた。中には脅す様に、お前の姉貴に五百万を貸したままだから連絡先を教えろ、と言ってくる者もいた。だが大抵は居なくなった姉の代わりとして真希を口説こうという者達ばかりだった。その内の一人はかつて姉と付き合っていた男で、真希に化粧映えすると囁いた男だった。姉よりも五つ年上で、真希とは十一違いだった。初めて外泊した相手だった。真希にとって初めての男だった。その頃に人気のあったアイドル歌手似で女にモテていたが、自分は真希の事しか見えないのだと言って彼女を口説き落とした。男は小倉中の夜の遊び場へ真希を連れ回した。洋服やアクセサリーを真希に買い与えた。あどけなさを覆い隠すメイクの痛々しさが、より一層男を満足させる様だった。行った先々で取り巻き達に真希を見せびらかしていた、と真希は思い返すのだった。遊ばれているだけだと陰口を叩く者達が絶えなかった。それは自分たちの事を知らぬ者のやっかみに過ぎないと真希は相手にしなかった。現に男は自分にのめり込み無我夢中だ、と真希は思っていた。スーツを着こなし隙の一分も見せずに仕事を切り盛りする男を、唯一癒す事が出来るのは自分だと思っていたのだ。嘲られる理由の一つだった年齢差も真希には関係無かった。そう思う事で、実のところは彼女自身が男にのめり込んでいたのだった。男と一緒にいれば働かずに昼間から酒を飲んで寝転がっている父親のいる事や、自分が中卒のフリーターである事を見ずに済むのだ。姉には、その耳許で男がどんな言葉を囁いていたのだろうかと真希は想像するようになり苦しんだのだった。かつて男を独占していた姉のことを思い、憎んだ。
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