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孤独のローディ .133
 ピットから大西が窺っている。健児はまだ交代のサインを出さない。ホームストレートの緩い登り勾配に耐え、十六周目を漕ぎ出そうとしている。番手はおそらく、十二位辺りである。心拍は安定している。グループでのポジショニングを守り続ける事によって、ダメージを最小限に食い止める事が出来ていた。このまま空気抵抗を受けずに巡航し続ければ、もう二周分くらいの脚も残せそうだった。だが彼は今の自分の状態が、本来のキャパシティを越えている事を知っていた。彼が止めないのは、ここをおいて外に身の置き所の無い、違和感に溢れる世界への抵抗からではないか。
 ラスト一周、健児はアタックを仕掛けた。一つ前の集団に着き番手を上げたかったが、単独であった為に追いつく事は出来なかった。十九周を走り終え、北野にスイッチした。長く取れたインターバルのおかげか、傍目には幾分か回復した様子だった。一巡目と同じ様に、静かに漕ぎ出していった。すぐにはテントに戻らず、健児は暫く北野の周回を見ている事にした。
 場内アナウンスが流れた。彼らは先頭から三分二十八秒遅れだった。スタートからは二時間二十五分が経過している。このまま北野、大西が十周ペースで戻れば三巡目に勝負を掛ける事が出来る。健児は残りを七周と決めた。
| 11:00 | 19:30 | comments(2) | - |
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コメント
自転車と一緒に、お話も加速してきてドキドキです!
うおーっ。
| やまちゃん | 2007/06/18 8:14 PM |
やまちゃん、いつもコメント有難う御座います。
そして読んで下さってありがとうございます、
とても嬉しいです。
次は、自分からすごく遠い人の話を書いてみようと思いますね。
やまちゃんに楽しく読んで頂けるお話作りを心掛けて参ります。
| go to zero | 2007/06/18 10:26 PM |
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