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孤独のローディ .139
 北野がピットに入った。大西が計測器を入れ替える間、茫然とした様に突っ立っていた。庄一郎が駆け足で近寄り、これを、と携帯酸素を手渡そうとした。だが北野は首を振り、必要ないですから、とだけ言った。意識は定まっている。だが様子は幽鬼の様であった。出走直前の大西が気圧され息を呑んでいる事に気付き、大さん、と健児が声を掛けた。大西は、はっとした顔になった。楽に行ってきて下さい、と健児は声を掛けた。大西は黙って頷いた。北野は庄一郎に付き添われ、既にテントへと向かっていた。
 健児も一旦テントへと戻りバイクをピックアップした。
「北野さん」
 健児は倒れている北野を呼んだ。傍らで庄一郎がアイスパックを当てていた。北野は声を出せず、ただ健児に頷いて見せた。北野と健児の目が合った。健児は次の言葉を継がず同じように頷いた。
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